上の図をご覧ください。とある道をAさん、Bさん、Cさんの3人が歩いています。3人は全員知り合い同士で、同じ目的地に歩いています。もし自分が上の図のような状況になったとき、あなたは誰の位置にいることが多いですか?
図を見ると、前にAさんとBさんの2人、後ろにCさんが歩いている。3人組で歩くとこのフォーメーションになるのは、万国共通だろう。
私は、Cさんの位置にいることが多い。いや、「いることが多い」ではなく、100%Cさんの位置にいるといっても過言ではない。どれだけ付き合いの長い友人でも、気づいたら後ろの1人になっている。
そんな、1+2=3の1を貫いてきた人間が、このまえ、ついに、4人グループで帰ってたのに、気づいたら1+3=4の1になっていましたー!
え?
いやー、私もびっくりよ!気づいたら、そこそこ狭い道で3人が横並びになってる後ろを1人だけ歩いてたんだからね!
ここで突然開催!今までの人生、なんか扱い雑じゃね?なんなら邪魔なんじゃね?もしくは舐められてる?選手権ー!!!!!
エントリーNo.1
小学校2年生、生活科、5時間目。この日は体育館で、2年生である私たちが、自分たちで作ったおもちゃで1年生を楽しませよう!という実践授業。
いくつかのグループ分けをし、協力しておもちゃを作るのだが、「釣りを作りたい!」という子が、私を含め5人いた。いつメンの、とあるアイドルオーディションで最終選考まで残ったAちゃん、可愛くてほんのり天然Bちゃん、ひょろっとしたアスパラガスCくんの3人グループと、ひょろっとしたエノキDくんと、私だ。すると先生が「さすがに5人は多いから、釣りのおもちゃにプラスして、もうひとつおもちゃを作ってね」と言った(田舎なので、当時のクラスメイト10人弱しかいませんでした)。
ここで勘のいい方はお分かりだろうが、私は釣りのおもちゃを作っていない。作れなかった、いや、作らしてくれなかった。Aちゃんに「釣り3人でやっとくから、Dくんとこざちゃんは、そっちおねがーい!」と言われた。「こっちキリがついたから手伝おうか?」と言ったら、無視された。することがなくなって暇になったエノキDくんと仮面ライダーの話で盛り上がった。エノキはBGM付きで変身ポーズを見せてくれた。かっこよくはなかった。でも楽しかった。
そして、実践授業当日。先生は「45分授業の中で、半分交代で5人で店番しようねー」と言ったのだが、交代することはなかった。Dくんと作って店番したおもちゃは、全く人気がなく、ほとんどが釣りに流れていった。私たちが何の不人気おもちゃを作ったかは記憶がないが、釣りが人気だったことと、「そろそろ交代しよ?」と私が言ったときに、Aちゃんが放った「釣り忙しくて大変だから手が離せなーい」は未だに覚えてる。
エントリーNo.2
小学4年生、秋。最終選考Aちゃんから、遊びのお誘いの電話があった。
「もしもしー!午後暇?今日さー、Cくんの家でBちゃんとEくんと遊ぶ予定があったんだけど、Bちゃんが来られなくなったの!女子1人寂しいから来てくれん!?」
暇だったし、(当時私が好きだった)Eくんと遊べるのが久しぶりだったので軽くオシャレをして行った。「Siriに○○って言葉いれたら、怖い声が出てくるんだよー!」と、最近iPhoneを買ってもらったCくんが言い出して、Siriにその言葉をいれた。「キャーーーー!!!!」って布団を被りながらみんなで叫んだ。何が楽しいのかわからなかった。帰り際に「なんでワンピースで来たの?」とAちゃんに言われた。
エントリーNo.3
プロフ帳がクラス内で流行っていた。「こざちゃんもみんなに書いてもらいなよ!」とAちゃんに言われて、プロフ帳を買った。そして書いてもらうためにクラス全員に配った。男子に渡したら「お前もかよーめんどくせぇ」と言われた(分かる)。男子はAちゃんの渡したプロフにぎっしりと個人情報を書いていた。なお、私の手元には女子2人のプロフしか戻ってきていない。Aちゃんのプロフもない。
エントリーNo.4
小学5年生。Aちゃん宅で恋バナをしたとき、半年ほど密かに片想いしていたEくんの存在を言ってしまった。そうしたら次の日に、私がEくんのことが好きということがクラスにバラされた。聞くところによると、誰かがEくんに告げ口したらしい。
それから数週間後の体育、4時間目。跳び箱の授業だった。全員で跳び箱7段に挑戦。周りが私の次に跳ぶのを無理やりEくんにした。私は7段の跳び箱を跳べずに、跳び箱に尻もちをつく形となった。それを見た周りの人がクスクス笑いながら「尻もちついた後だよ!羨ましい!」とかなんとか私に聞こえるように言い出した。するとEくんが「はぁ?○○ちゃんが尻もちついたあと跳びたくねぇよ」と言った。
それ以降、四六時中聴いてた西野カナを聴かなくなった。代わりに星野源の曲を聴き始めた。そして竹内涼真にハマった。
エントリーNo.5
中学1年生。交換日記がクラス内で流行っていた。自転車置き場で私の目の前で交換日記が行き来するところを何度も見た。1度も回ってくることはなかった。
エントリーNo.6
中学2年生。研修旅行のバスの席決めをした。クラスの女子は奇数なので、必然的に1人で座る人が出てくる。次々といつメンのペアが作られていった。余った。もうしょうがないから、「私1人でいいっすよー」と言った。そしたら、何人かに「さすがこざちゃん!」と言われた。
エントリーNo.7
中学2年生。テストで学年1位をとった。成績表を見ていた私の横から覗き込んできて「1位はこざちゃんかー!特に勉強しなくても点取れて羨ましいー!努力しなくても点取れるとか天才じゃん。その能力分けてー!」と言われた。私はテスト前日、10時間勉強をしていた。
エントリーNo.8
中学3年生。いつも一緒にいるとある3人グループの仲が、1対2で少し悪くなったようだった。ある日、突然私に、1対2で1になった子が、一緒にトイレ行こう!と行ってきた。今まで1人で、移動教室も、体育の更衣も、トイレも行っていた私に、毎回ちょっと待って!と、その子は声をかけてくるようになった。
しばらく月日が経つと、その子は私と一緒に行動することはなくなった。見ると、もとの3人グループに戻っていた。
エントリーNo.9
中学3年生。勝手に失恋させられた。
おーー!!!!!!どれも、なかなか胃が重たくなってくるものばかりですねー!この中から栄光の1位に輝くのはどれだ!
といった、脳内選手権をよくしているのですが、先日エントリーNo.10が新たに加わりました。『4人グループで帰ってたのに、気づいたら1人だけになってた』だ!!!
4人グループで行動してたら、分かれるとしても2+2だよ?偶数なのに1人になるのなんてだよwwwwwちゃお付録の「恋が叶うしおり!このしおりを好きなちゃお作品に挟んでおくと、好きなあの子といい感じになれるかも!」より、居場所がなかったわ。でも、恋が叶うしおりのことを本気で信じていたちゃおっ子のみんな!元気?
別に私は友達がいないわけじゃないし、会話はするし、冗談も言い合うし、ウェーイみたいなノリにはウェーイと返すし、何なら声がデカい方でだし、割とハキハキしている。さっきも、かまいたちガチ恋勢の友人による、濱家さんのここと結婚したい!を聞いたばかりだ。
それでも、おまけの付録、便利屋みたいな立場に常にいる。案の定、去年のすみっコぐらしの映画で号泣した。
今になると、小学生時代のほぼAちゃんに関する出来事は、乗っからず断ればいいだけの話だし、距離を置けばいいだけの話だった。そういうことに数年前に気づいて、合わないなと思った人とソーシャルディスタンスしてたら、よりこいつは1人の都合のいいやつだ、みたいに思われるようになった。でも別に気にならなかった。星野源を聴きながら泣くこともなかった。メンタル強くなったんだなと思った。いや「アイデア」を聴いたとき号泣した。
ここまで帰りの電車で殴り書きしてきて、自分でも何が言いたいのか、分からなくなってきたのだが、結局大事なのは、舐められ続けようが、自分の心を保つことのできるメンタル。そして人とのソーシャルディスタンス。