こざ

ドラマの感想から入ったのにだんだん雑多になった人

未来もそこまで悪くないかも。『G線上のあなたと私』最終回に向けて。

大人ってなんだろう。大人になるってなんだろう。そんなことをたまに考える。そんな"大人"の友情の物語『G線上のあなたと私』が、本日12月17日に最終回を迎える(書くのが圧倒的に遅い)。

 

 

私はこのドラマがメッセージとして伝えてることは、「大人って楽しいよ」ってことだと解釈している。

 

「大人のバイオリン教室」で出会った
年齢も立場もバラバラな3人の男女
恋か、愛か、はたまた友情か、
人間関係もバイオリンも 一筋縄ではいかない…
日常に起きる ほんの些細な出来事が織りなす、
奇跡のハーモニー

はじめに|TBSテレビ:火曜ドラマ『G線上のあなたと私』

公式HPのあらすじにもあるように、この物語の主となる登場人物は、也映子(波瑠)、理人(中川大志)、幸恵(松下由樹)の3人。キャスティングから何となく予想ができると思うが、性別も年齢もバラバラ、それぞれの置かれている環境も、生い立ちも、経歴もバラバラ。そんな共通点がまるでない3人が、ある物事を通して出会い、関係を深めていった。それが"バイオリン"だ。

人と出会い、関係を深めていくには、普通だったら、学校、会社、家庭、近所付き合い、といったところだろうか。同じ環境下に置かれたもとで、人と出会っていく。でもこのドラマの3人はそうではなかった。"バイオリン"というひとつの物事を通して出会ったのだ。

この何かひとつの物事がきっかけの関係というのは、SNSでのやり取りに近いものがあるのかなと思った。趣味、推し、好きなジャンルが、同じ人達の集まり。このSNSの出会いも、自分がその物事(私の場合、ドラマだったり推しであったり)に興味がなかったら、仮に興味を持っていてもSNSをしていなかったら、普通交わるはずのない出会いなのだ。

そう思うと、このドラマの3人の出会いは、そこまで非現実ではなく、自分に近いものがあるなと感じる。

 

3人は、それぞれがそれぞれに事情や、問題をかかえてる。性別、年齢とバラバラなのだから、今置かれてる立場というのは同じなわけがなく、その事情や問題に対しても何ひとつ共通点がない。例えば、クラスの友達、会社の同僚とかだったら、何となく近いものがあり、わかるわー!あれ意味わかんなかったよねー!自分もそう思ってた!と共感しあえるかもしれない。でもこの3人の立ち位置は何もかもバラバラである。

そんな3人を交差させた存在が、バイオリンなのだ。何ひとつ共通点がなくても、バイオリンがあるから繋がれる。バイオリンを3人で弾いているときは自分らしくいられる。バイオリンを通して繋がった3人は、とにに喜び合い、ときに励まし合い、ときに慰め合いながら、関係を深めていく。その関係がとても素敵なことだなとしみじみ思う。

その関係は、ささやかなことだとあると思う。学生時代のような、同期と盛り上がるときのような、キャッキャした雰囲気ではないのかもしれない。でも、そこにはバイオリンを通して、繋がった、学んだ、であろう関係が築かれている。そこにあるのはバイオリンを通しての"青春"の日々であり、3人だから描かれた道が、そこには開けているのだと思う。実際に3人がバイオリンを上達しようと頑張っている姿は、部活に取り組んでいる学生を応援している気持ちになる。3人の会話を聞いていると、放課後にくだらない話を永遠にしてるかのような、あたたかい気持ちになる。

そんなことをいつまでも、グダグダとしていると、「もう大人なんだから」「もういい歳なのに」と、世間から目を向けられる。でもそれは単なる大人になることに対しての呪いなんだと気づく。だって「大人って楽しい」という関係を3人が築いているのだから。あのころのキラキラはなくても、何か自分を変えたいという思いとともに、それを行動に移せば、少しずつでも人生は変わっていくものだ。そんなことをこのドラマを見ていて感じた。

個人的な話になるが、今の私は学生という立場にいる。たびたび、進路はどうする、これからどう生きていく、と、親なり先生なりから投げかけられては、そこまで将来の夢がまだはっきりない私は頭を悩ませている。そんな私にとって、この『G線上のあなたと私』は、未来に訪れるであろう”大人”という不安に対しての救いとなった。大人でも楽しいよ、大人でも新しいことはいくらでもできるよ、と。親戚のジジイ(言い方)に「今のうちに楽しんどきな、大人になったらそんな自由な時間はないから」的なことを言われたことがある気がするが(かなり曖昧)、そんなことは全然ないのだと思う。そりゃいろいろ責任は増え、忙しくなるだろう。でも、少なくともこのドラマからは、そんなことばかりを感じることはなかった。大人だからできること、大人になったからできたこと。子供時代、学生時代だったら、立場的に金銭的にできなかったことができるようになる。また、大人になっても新しいことを始められる。新しい出会いがある。そんな「大人って楽しいよ」というメッセージが、このドラマには込められているのだと思った。今、10年後の自分を想像しろと言われても、安易に想像できないのだが、今から10年後の自分が、さらに10年後の自分を想像しろと言われてもできないんだろうなと思う。自分は今後どうなってるんだろう。また、大人になってから世界が広がっていくのだろうか。このG線上を見ながら、考えてみたりもした。未来もそこまで悪くないもんだ。別に未来に対してそこまでワクワクしているわけではないけれど、決して悪いものではないのだろう。

 

 

さてここまでが、このドラマ全体的を通しての話。ついに最終回を迎えることとなった本作だが、3人の関係は、これまでの9話でいろいろとあり(要約)、"恋愛"パートが濃く描かれるようになった。出会い、友情、その先にある恋愛。也映子と理人がお互いの気持ちに気づき、2人は付き合うことに。

恋愛シーンをどう捉えて、どの視点から見るか。その見方によって、恋愛ものに対して、どう感じるかはかなり変わると思う。"胸キュン"というフレーズに関しても、自分を当事者として考える、共感キュン。あんな頃が自分にもあったなぁと懐かしむ、なつかしキュン。外側から微笑ましそうな姿を眺める、客観キュン。などなど。

私は、圧倒的に客観キュンをする人間だ。外野から、付き合っちゃえよーーーーヒューヒュー!!!とガヤを飛ばすあれ。人の恋バナ聞いて、楽しそうですなぁと微笑ましくなるあれ。そんなとき私の気分は、どことなく友達カップルをからかう男子高生になる。

このドラマの、也映子と理人を見ているとまさに、その客観キュンをしてしまうのだ。なんとなく3、4話くらいから、お似合いなのになーと思っていた視聴者の思いが届いたのか、2人の距離は徐々に近づいていった。9話以前の2人を見ていると、もう!!!!!何で!!!!!!!!何でそうなるの!!!!!!!!!!!!!と焦れったくなった。そうじゃないでしょ!!!!!本当の気持ちを言いなさいよ!!!!!!と割り込みたくなった。そんなふうに2人の関係を見守るのは楽しい。そんな想いが強かったからこそ、先週の9話で付き合うことになったという展開には、鼻の下が伸びっぱなしだった。もう!!何してんだよ!!!!!この!!!!!とニヤニヤが止まらなかった。なんか、そういう展開を見てニヤニヤするのも悪くないなって思った。自分の目の前に理人が現れることなんてないし、中川大志くんが現れることも0.00000000001%もないのだけど、勝手に客観的にキュンキュンするのは楽しい。いつしか、今日もキュンキュンして癒されよう、と思うようになった。ザ恋愛ものは以前に比べて好まなくなったけど、なんだかんだでやっぱりいいなと思う。まだまだキュンキュンする心を楽しむぞ!という気持ちになる。見てて冷やかしているのは、こっちの勝手だから、ある意味自分勝手なのかもしれないけど笑。

 

 

最終回、2人の恋愛模様(前回ラストにいろいろあったんですよ。そう行間案件)も気になるとこだが、我々視聴者目線で2人の恋をサポートしてきた幸恵さん自身の家庭問題も、どう決着を付けるのか気になるところだ。どんな結末になろうが、也映子、理人、幸恵の3人にはこのままの関係を続けていってほしいなと思う。「大人って楽しい」そんなことを私に教えてくれた3人にこそ、楽しく幸せであってほしい。なんか一緒にいると落ち着く、そんな関係がずっとこれからも続きますように。最終回も最後の最後まで見守りたい。

 

 

 

 

全人類とりあえず、この公式様がありがたくまとめてくださったダイジェストでも見て最終回に備えようか。

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全話ダイジェスト

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前回(9話)

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